はじめに
当記事は「KAMEN RIDER memory of heroez」のプレイ感想・紹介記事になります。
つい先日、こちらのゲームをクリアしましたが、Wとオーズファンからすると非常によくできた作品となっていました。参考までに、筆者のWとオーズとゼロワンの視聴状況をざっくり書いておきます
- 仮面ライダーW:本編視聴済み、劇場版視聴済み ※Vシネマは未視聴(アクセルブースターの事は知っています)、小説版読了済み
- 仮面ライダーオーズ:本編視聴済み、劇場版視聴済み、小説版読了済み
- 仮面ライダーゼロワン:本編20話ほどのみ視聴済み…
ざっくり言うと、ゼロワン以外はガッツリ視聴済みって感じです。ゼロワンは放送当時色々忙しく途中までしか見れてませんでした…。
ゲームの内容に関して極力ネタバレは避けますが、紹介をするために内容に多少に触れている部分がありますので前情報なしでゲームをプレイしたい方はご注意ください。
総評
原作愛がとにかく凄い。Wとオーズのファンは絶対にプレイすべき
「KAMEN RIDER memory of heroez」は仮面ライダーW・仮面ライダーオーズを主軸に話が展開されるアクションアドベンチャーゲームです。
シナリオ中に至る所に本編を彷彿とさせる展開が含まれており、上記2作品のファンからすると本当に楽しめました。Wに関しては、劇場版やVシネマの設定や内容が登場しており、とにかく制作陣の作品愛が伝わってきます。ただ、ゼロワンに関してはほぼシナリオに関与しない脇役みたいなポジションですので、ゼロワン目当てで購入する際は注意が必要です。
ゲームシステムについては、戦闘については言う事なしでとても楽しかったです。各ライダーの能力がちゃんと再現されており、キャラクターを動かしているだけで楽しめます。戦闘は良かったのですが、マップの移動についてはまだまだ改良の余地があると思いました。せっかく仮面ライダーをマップ上で動かせるゲームだったのに、マップ移動部分が単純作業になっている感が否めませんでした。ここがちゃんとしていればシステムは言う事なしだったと思います。
あと、本作は声優さんのキャストについて物議が醸されることがあります。本作の声優さんはゼロワン以外は本人とは別の声優さんが担当しており、これが発売当時が少し問題視されていました。実際にプレイした感想ですが、声優さんの演技については気になる部分はありませんでした。どの声優さんもキャラクターの特徴をしっかり抑えて演技しており、イメージと違うって事はほぼありませんでした。ただ、アンクの声だけはちょっと慣れなかったかな…。
総合すると、Wとオーズのファンなら絶対にやって損はしない作品だったと思います。購入する際はPremium Sound Editionがおすすめです。
作品情報
「KAMEN RIDER memory of heroez」はバンダイナムコより発売されたアクションアドベンチャーゲームです。ジャンルは「ヒーローチェインアクションゲーム」です。
発売日は2020年10月21日で、対応ハードはPlayStation4、Nintendo Switchになります。筆者はNintendo Switch版を購入しました。
プレイ時間は10時間ほどでクリアまで到達できました。
通常版とPremium Sound Editionについて
「KAMEN RIDER memory of heroez」には通常版とPremium Sound Editionの2種類があります。通常版は8,360円で、Premium Sound Editionは12,980円で購入できます。筆者はPremium Sound Editionを購入しました。
この2つの違いですが、Premium Sound Editionはゲーム中のBGMに本編のBGMやOP、挿入歌が流れるバージョンになっています。例えば、WのサイクロンメタルでメタルツイスターするときにCyclone Effectを流したり、オーズのタジャドルで戦うときにTime judged allを流したりみたいな事ができます。
BGMを流す際は、あらかじめ用意された曲からプレイリストを自分で作って、流す曲を選ぶことが可能です。凄い点が、ライダーごとに曲を選ぶことはもちろん、なんとフォーム毎に流すBGMを変える事ができます。まるで上記のサイクロンメタルとタジャドルの例を是非やってくださいと言わんばかりシステムです。
仮面ライダーW、仮面ライダーオーズの原作が好きな方には是非Premium Sound Editionをおススメします。
あらすじ
本作の舞台は正体不明の未知のエネルギーが溢れ出す島「セクターシティ」。
ここは世界のエネルギー供給を担う重要な島として重宝されると共に、未知のエネルギーにより栄え、毎年多くの観光客が訪れる観光島となっていた。
あの事故が起こるまでは──
”アイダ博士を探して”そう書かれた一通のメールが鳴海探偵事務所に届いた。
メールの最後に書かれた数字が地図座標を示していると突き止めた左翔太郎はセクターシティに辿り着く。
島に行きついた彼が目にしたものは、観光島と呼ぶはあまりに無残で、変わり果てた島の姿だった。さらに額にXの文字が刻印された戦闘員の姿も。
セクターシティで発生した事故とは?そして、鳴海探偵事務所に届いたメールに書かれていたアイダ博士とはいったい?
仮面ライダーW、オーズ、ゼロワンの3人がそれぞれの正義を胸に、この事件の真相を解明に立ち向かう。世界を恐怖に陥れる存在から人類の平和を守る戦いが、今始まる。
引用: 公式サイト
KAMEN RIDER memory of heroezはセクターシティと呼ばれる街が舞台になります。
ある日、鳴海探偵事務所の元に一通のメールが届きます。そこには”アイダ博士を探して“と書かれていました。メールには一緒に地図の座標情報が書かれており、仮面ライダーW・左翔太郎は依頼を引き受けるためにセクターシティに向かいます。
セクターシティに辿り着いた翔太朗ですが、そこは非常に寂れた街並みになっており、とても観光都市とは思えません。また、額にXの文字が刻印された謎の戦闘員の姿もあります。
左翔太郎はこの謎の多いセクターシティで、事件の捜索を開始します…。
良かった点
シナリオがとにかく原作愛に溢れている
本作品は主に仮面ライダーWと仮面ライダーオーズの2人にスポットが当てられて話が進みます。ゼロワンも出てきますが、ゼロワンはあまりシナリオに関与せずサブライダー的な立ち位置に収まっています。
このシナリオが非常に原作愛に溢れたものになっています。Wとオーズの原作を知っている人からすると、各所にニヤっとできる展開が散りばめられています。本編はもちろん、劇場版のネタまで拾ってくる徹底ぶりです。制作陣の原作リスペクト感が本当に伝わってきます。
詳しい話をするとネタバレになってしまいますので、ここに記載する事は避けます。Wとオーズが好きな方は本当に楽しめるシナリオになっていますので、是非ご自身の目で確かめてください。
チェインアクションが楽しい
本作のメインである戦闘システムについてですが、これが非常に楽しいです。
本作はバトライドウォーのシステムとは違い、スタミナの概念があります。強力な攻撃や特殊アクション、回避をするのにスタミナを消費する感じです。戦闘をしながらスタミナの管理が必要ですので、どちらかというとモンハンのような戦闘に近いかなと思います。
何といっても面白いのが、チェインアクションです。本作品の戦闘では、各ライダーのフォームチェンジをしながら戦います。例えばですが、「サイクロンジョーカーで殴る → ルナトリガーにチェンジして狙撃 → ヒートメタルにチェンジしてメタルブランディング」みたいな感じでフォームチェンジをすることで攻撃のコンボが繋がります。このシステムのおかげで各フォームの技をゴリゴリと出すことができ、非常に爽快感があります。
アクション面はもちろん、各ライダーの技も非常に良く原作再現されており、原作を知っている人なら技のモーションを見るだけでも楽しめると思います。ジャンルの「ヒーローチェインアクションゲーム」に恥じない戦闘の出来だったと思います。
気になった点
マップの移動が苦痛
本作品のシステムの中にマップを歩き回って探索するパートがあります。「マップを歩き回って目的地まで移動する→イベントが進行する→たまに戦闘が発生する→またマップを調べる」というのが主なゲームの流れになります。ですので、ジャンルの分類的にはアクションアドベンチャーに近いと思います。
このマップ移動の時間があまり面白くなかったです。理由としては、本当にただ移動するだけで特別凝っている部分がないからです。例えば、ライダーの力を使って謎を解きをするわけでもなく、かといってオープンワールドみたいに自由に移動できるわけでもありません。一部だけライダーの固有能力を使って移動するマップもありますが、それもほんの一部です。基本はただマップに示されている位置に向かって移動をするだけなのです。
ここの移動の部分が正直言ってつまらなかったのですが、もう少し工夫を凝らせば面白くなったかなと勿体ない気もしました。例えばですが、マップ移動も自由にできて変身や変身解除も自分でできると楽しいゲームになると思いました。仮面ライダーとオープンワールドって相性良さそうですよね。
おわりに
以上が「KAMEN RIDER memory of heroez」の紹介記事です。
余談ですが、アニメ版風都探偵の声優さんがこのゲームのキャスティングと同じらしいです。プレイ中は声優さんには是非また演技をして頂きたいと思っていたので、風都探偵が非常に楽しみです。
仮面ライダーWと仮面ライダーオーズのオタクの方は是非プレイしてみてください!