【ネタバレなし】練り込まれた推理ゲーム 時計仕掛けのレイライン 陽炎に彷徨う魔女【感想・紹介】

ley-line ゲーム感想(ネタバレなし)

はじめに

当記事は「時計仕掛けのレイライン 陽炎に彷徨う魔女」の感想・紹介記事になります。
ゲームの内容に関して極力ネタバレは避けますが、多少内容に触れている部分がありますので前情報なしでゲームをプレイしたい方はご注意ください。

総評

非常に楽しめた名作でした。物語導入の日常シーンやラブコメシーンから中盤の推理の過程、終盤の大どんでん返しまで常に楽しむことができました。

特にこの作品の伏線回収は芸術の域で、伏線回収が始まる中盤以降は読む手が止まりませんでした…!

推理する作品学園ラブコメ系の作品物語における伏線回収が好きな方にはお勧めできる作品です。

あらすじ

主人公、久我満琉は天秤瑠璃学園の新入生。満琉が校舎中庭に差しかかると、上級生の少女、鹿ケ谷憂緒から中庭の銅像に触れないよう忠告を受ける。しかし、誤って二階から転落した烏丸小太郎を受け止めるため、満琉は銅像を踏み台にして破壊してしまうのだった。その一件で学園長九折坂二人に呼び出された満琉は、烏丸と共に学園に起こる事案を調査・解決する機関、特殊事案調査分室(以下、特査(トクサ)、特査分室)への配属を命じられる。

放課後、地下にある特査分室を目指す満琉達は、遺品(ミスト)と呼ばれる魔術道具に遭遇する。そこに現れた憂緒が札を貼り付けると、遺品は動きを止め、瞬く間に封印された。憂緒は自身が特査の人間であることや、遺品と呼ばれる不思議な魔術道具の存在について話し始める。その事が一般生徒には秘密にされ、遺品が起こした事件を解決することは特査の仕事であるとも付け加える。その直後、夜を告げる時計塔が鳴り響き、満琉達は学園の不可解な慣習を目の当たりにする。学園を侵食する黒い影。時計塔の鐘の音が鳴り響く黄昏時に夜の世界が動き出し、学園と一体化する。

昼の校舎とは異なる学園の様子に満琉達が驚いていると、昼の学園の生徒とは違う、夜の生徒達が登校してくる。憂緒曰く、この学園は時計塔の鐘の音と共に満琉達の住む世界とは違う世界を召喚し、学園として機能し始めるという。『ここがただの学校だと思っていましたか?それは残念でしたね。』この事件を発端に、満琉は特査や風紀委員の仲間と共に数々の難事件に巻き込まれることとなる・・・・・・。

引用:wikipedia

要約すると…

  • 主人公:「久我満琉」が天秤瑠璃学園に入学する
  • そこでは不思議な魔術道具による事件が多発している
  • 主人公はそれを解決するために特殊事案調査分室に入室し、事件に巻き込まれていく…

こういった内容になります。ライトノベルっぽい。

作品情報

leyline

「時計仕掛けのレイライン 陽炎に彷徨う魔女」は2012年から2015年に発売されたPCゲーム用ソフト、時計仕掛けのレイラインシリーズの3部作を1つにまとめて、追加シナリオを追加したパッケージ作品になります。

  • 2012年7月25日発売: 時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-
  • 2013年1月25日発売: 時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
  • 2015年1月30日発売: 時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-
  • 追加シナリオ: 時計仕掛けのレイライン -陽炎に彷徨う魔女-

媒体としては、PlayStasion VitaとNintendo switchの2つから発売されています。筆者がプレイしたのはswitch版になります。内容に差異はないと思いますので、どちらを購入して頂いても問題は無いです。

良かった点

とにかく怒涛の伏線回収が凄い

ley-line

この作品の一番の売りです。物語の至る所に情報が散りばめられており、それを一気に回収するスタイルの作品です。

伏線回収の仕方は見事で、未回収の伏線は存在しません。情報の提示の仕方も素晴らしく、日常シーンどころかギャグシーンにまで伏線が織り込まれているとは恐れ入りました…。

1作目で出てきた情報が2作目、3作目で回収されて「あ~!!!これここで繋がるのか~~~~!!!!」みたいな現象が多発します。

物語が一気に動き出す2作品目の中盤以降は続きが気になりすぎて睡眠時間が削れるので、休日に一気にやることをお勧めします。

推理を自分で選ぶゲームシステム

ley-line

推理ゲー好きな筆者としてはこのシステムが大好きでした。物語の途中で主人公が巻き込まれる事件に対して、プレイヤー自身が内容を推理しつつ選択肢を選ぶシステムです。このシステムの存在を知って購入を決めました。

単純に推理するだけでも楽しいですが、このシステムのおかげでプレイヤー自身が考えながら物語に入り込めます。

このシステムのおかげで物語内で出てきた情報がより印象強く残るようになるので、非常にグッドなシステムでした。

メインヒロイン: 「鹿ケ谷 憂緒」がとにかくかわいい

とにかくこいつがかわいいです。彼女は俗に言う「ツンデレ」のヒロインで、ちょっと気が強い子ですが根はとても優しい子です。

序盤はまだツンツン要素が強く、最初のうちは「ちょっとキツイな~」と感じるかもしれませんが、話が進むにつれてどんどんデレの要素が大きくなっていきます。

最終的には非常に魅力的になり、メインヒロインに相応しい存在になります。

気になった点

佳境に入るまでが少し長い

序盤はどうしても説明や情報開示の伏線張りがメインになってしまい、人によっては少しダレるように感じてしまうかもしれません。この手のゲームにはありがちなことなので仕方がないとは思いますが…

かといって序盤がつまらないというわけではありません。ラブコメシーンやギャグシーンも充実しており、全然楽しめます。

逆にその部分を乗り越えてしまえば一気に面白くなります。とりあえず2作品目の中盤まではやってみて欲しい!

元が18禁のゲームなので少し注意

こちらの作品はもともとは18禁のゲームで、そちらをコンシューマ版として移植した物になります。ですのでそういったシーンはカットされていますが、多少の生々しい表現は残っておりますので、苦手な人はちょっと注意です。

そういったシーンが大量にあるわけではないので、あまり気にする事ではないと思いますが、一応記載しておきます。

おわりに

こちらの作品は所謂「記憶を消してやり直したい」タイプのゲームです。まだ未プレイの方が非常に羨ましいです…!

当記事が購入の際の参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました