【ネタバレなし】不朽の名作泣きゲー CLANNAD【感想・紹介】

clannad ゲーム感想(ネタバレなし)

はじめに

当記事は「CLANNAD」のプレイ感想・紹介記事になります。

CLANNADは人生」で非常に有名な作品ですが、筆者は今の今までゲームどころかアニメすら見たことがありませんでした。そんなCLANNAD完全初見という絶滅危惧種だった筆者ですが、ちょっと前にswitch版が発売されたことを知り、今更ながらプレイをさせていただきました。

ゲームの内容に関して極力ネタバレは避けますが、多少内容に触れている部分がありますので前情報なしでゲームをプレイしたい方はご注意ください。

総評

序盤はちょっと退屈。ただ、それを乗り越えた先には…

本作品は前半部分の「学園生活編」、その後を描いた後半部分の「AFTER STORY」の大きく2つに分けられます。

正直に言いますと、「学園生活編」はちょっと退屈でした。こういった作品には登場人物を紹介したりの導入部分がつきもので、そこがどうしてもグダってしまうというのはありがちだと思いますが、それでもさすがに佳境に入るまでが長くテンポが悪いと感じました。ある程度話が進むと、各キャラクターの個別ルートに入ることができるのですが、その個別ルートでも話が盛り上がるまでが長く、読むのが少し苦痛でした…。ただ、話がつまらないというわけではなく、話の完成度だけで見たら非常にレベルは高かったと思います

それを乗り越えた先にある「AFTER STORY」は最高の一言でした。終盤になるともう涙が止まらず、ワンワン泣きじゃくりながらプレイしていました。今までの話は全てAFTER STORYのためだったんだなと…。「このゲームをプレイして本当に良かった…」と心の底から思えました。

泣きゲーの代表作としてよく名前が挙がる本作ですが、それに相応しい作品だったと思います。

作品情報

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CLANNAD」はKeyから制作・発売されている恋愛アドベンチャーゲームです。最初にPC版として2004年4月28日に発売され、その後Playstation2、Xbox360、PlayStation3、PlayStation4、PSP、PlaystationVita、Nintendo Switchとマルチプラットフォームで展開されています。2022年4月時点で最も新しいのはNintendo Switch版で、筆者はこちらをプレイしました。

また、アニメ版も非常に有名で、京都アニメーションより1期と2期が制作されています。

あらすじ

「はぁ」
ある地方都市の丘の上に建てられた高校。
校門へと続く長い坂道を前に、その日、
3年生になったばかりの主人公「岡崎朋也」はためいきをついた。

「はぁ…」
別のためいきに振り返ると、同じ3年生の、だけど見慣れない少女が立っていた。
彼女の名は「古河渚」。

初対面の2人は、ほんの少し言葉を交わしただけで、
お互いが少し救われた気持ちになり、
一人では登れなかった坂道を上がり始める

そこから始まる物語はその町で暮らす人々を暖かく包み込みながら、
未来へと続いて行きます。

俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。

引用: 公式サイト

要約すると…

  • 高校3年生になったばかりの主人公・「岡崎朋也」
  • 登校中に同じ3年生の少女・「古河渚」と出会う
  • この2人の出会いによって、岡崎の人生が大きく動き始める…

このような内容になります。
全てクリアした後に改めて見ると、この導入も色々と感慨深い…。

良かった点

「家族愛」の描き方が素晴らしい

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本作の大きなテーマとして、「恋愛」と「友情」、そして「家族愛」が挙げられると思います。

この「家族愛」の描写がどれを取っても素晴らしい物ばかりで、涙腺崩壊を誘ってきます。詳しい話はネタバレになるので書けませんが、主人公だけではなく色々なキャラクターについて家族に関するエピソードが用意されており、どれも心が温まる話ばかりです。わかりやすい所で言うと、劇場版クレヨンしんちゃんで描かれる家族愛と近い物があると感じました。

ネタバレを伏せると本当にこれだけしか説明できなかったので、是非プレイして欲しいです…!

メインヒロイン以外も良いキャラばかり

恋愛アドベンチャーで個別ルートと言うと、メインヒロインのルートしか用意されていないのが通説ですが、こちらの作品は登場するほぼ全てのキャラクターに個別ルートが用意されています。当然、男キャラクターのルートも用意されています。男キャラクターのルートだと恋愛するのではなく、キャラクターの掘り下げが行われるルートになります。

ここ最近のノベルゲームだとメインヒロイン以外の、それも男キャラクターのルートも用意されているのは中々見ないと思います。現代っ子の筆者的にはこの作りは珍しいかなと感じました。

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特に筆者のお気に入りの男キャラクターは「春原陽平」です。このキャラクターはとにかくギャグ要員として最高に面白く、登場する度に笑わせてきます。筆者もゲラゲラ笑いながらプレイしていました。

気になった点

話が全体的に佳境に入るまでが長く、読むのが苦痛

このゲームをプレイしていて一番気になった点です。

主人公の考えていること登場人物の背景AFTER STORYでの布石にするためだとは重々理解しているのですが、それでも日常シーンや盛り上がるまでの過程のシーンが長すぎると感じました。

1度ゲームをクリアした後に本編をやり直してみると、「こんなところに伏線があったのか…」という風になるので、そういった情報を散りばめるためにこういった構成になっているのだとは思います。2週目以降やアニメ等で前情報があるのなら良いですが、初見だとどうしても冗長に感じてしまい、正直読むのが苦痛だとプレイ当時は感じていました。

ただ、日常シーンが好きな方であれば問題ないと思いますし、それらを乗り越えた先にあるAFTER STORYが全てを取り返してくれるので、これが理由でプレイしないというのは勿体ないと思います。

おわりに

このゲームをクリアしたとき、「CLANNADは人生」という言葉が誇張表現ではないという事がわかると思います。まだ未プレイの方は、ぜひプレイしてみてください!それと便座カバー。

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